機嫌がよさそうな時を狙うと、顔色をうかがうことになって、気分屋さんをエスカレートさせてしまうから、要注意よ。

 相手が機嫌を出すことに無頓着なのだから、アナタも相手に無頓着になればいいわ。相手が不機嫌だろうがご機嫌だろうが、「やるべきことを粛々と」。これが一番大切よ。

意図的に不機嫌を使う人は
要注意人物の可能性大

 相手が意図的に自分の機嫌を見せている場合ね。でも実は、誰しも少なからずこういう使いわけをしているものよ。

 たとえば、お客様対応している時は、イライラしていてもそれを相手に見せないわよね。でも家族なら、イライラを見せてしまう時はない?つまり、相手との距離感によって、人は機嫌を隠したり、隠そうとしなかったりするの。

 でもね、機嫌が悪いのを隠すべき場で、相手が機嫌を隠そうとしないなら、相手はアナタに対して不適切な距離感で接していると言えるわ。

 相手が距離感を誤ってしまうのは、大きく2つの理由が考えられるわね。

 1つ目の理由は、「アナタなら許してもらえるだろう」という甘えよ。特に仕事とプライベートの関係を一緒くたにしやすい人に多い行動ね。

 この場合は、「仕事と関係のない話や雑談はあまりしない」「なれなれしい口調は使わず、敬語を使う」など、距離感を自分から調整して近しくならないのがいいわ。

 間違っても感情的になってはダメよ。機嫌を隠そうとしない人に、自分の不機嫌さを見せれば、単なる感情のやりとりになってしまうわ。

 2つ目の理由は、「相手を萎縮させてコントロールしよう」とするパワーハラスメントね。このケースは厄介よ。「粛々と対応する」「距離をとる」の対応は、このタイプにはあまり有効ではないことがあるの。とはいえ、まずはこれらの対策から始めてみて。

 それでも対応が変わらなかったり、あるいは言動が悪化したりする場合は、他の人に相談する方法が有効よ。事を荒立てたくない人は、なかなかこの方法がとれない傾向があるけれど、それを見越したうえで相手がこうした態度に出ているかもしれないわ。負けないで!