ドナルド・トランプ米大統領は19日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と2時間にわたって電話会談したが、ウクライナにおける和平が間近に迫っていないことに何ら驚きはない。皮肉なことに、トランプ氏がウクライナの戦争が人ごとであるかのように振る舞い続けるなら、和平の実現は一段と難しくなるだろう。米議会は新たな制裁措置を可決することで、プーチン氏を説得するためのトランプ氏の影響力を高められる。トランプ氏はプーチン氏との会談はうまくいったと述べたが、進展があったという証拠は全くない。プーチン氏はトランプ氏が求める恒久的な停戦はもちろん、即時停戦をいまだ拒否している。ロシアの独裁者であるプーチン氏は先週、トルコ入りした米国代表団を無視したが、これはトランプ大統領の善意に対する侮辱だ。プーチン氏はウクライナ領土のうちロシア軍が占領していない地域をロシアに併合することを要求している。
【社説】プーチン氏と中国への制裁メッセージ
上院の制裁法案が成立すればロシアの戦費調達を妨げられる
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