感動したのは「味じゃない」
職人の情熱が伝わるカニカマ

「正直、僕は“カニカマって所詮カニじゃないよね”って思ってたんです」

 ひろゆき氏がそう語るのは、七尾市に本社を置くスギヨの商品について。同社は世界で初めてカニカマを発明した、いわば“カニカマの元祖”ともいえる存在。復興支援サブスクの初回商品として、このスギヨのカニカマが選ばれた。

あの「ひろゆき」が能登の震災復興としてサブスクビジネスを展開するワケ「カニスギーヨ!極」

「味はもちろん美味しい。でも一番グッときたのは、“ここまでやるか!?”っていう作り込みの熱量でした」

 スギヨの商品、うなぎの蒲焼きを再現した「うなかちゃん」では、焼いた後の皮の縮み具合、身のふわっと感、香ばしい風味まで、驚くほどリアルに再現。単なる代替品ではなく、「本物に近づけること」に懸ける技術と情熱が詰まっている。

あの「ひろゆき」が能登の震災復興としてサブスクビジネスを展開するワケ「能登復興支援サブスク」サービス発表会

「これってもう作品なんですよ。食品なんだけど、クリエイティブの領域に入ってると思う。僕が感動したのは、その手間や工夫、こだわりの背景にある“人の熱意”なんです」

 災害により多くの工場や設備が損壊し、生産が困難になった今でも、あえて手を止めず挑戦を続ける職人たちがいる。その姿勢こそが、復興の象徴でもある。

「味だけじゃないんですよ。“どう作るか”に心を動かされることもある。だからこそ、こういう商品がもっと知られてほしいと思ったんです」