神輿と一緒に八坂神社の「ご利益」を
17日(木曜)の朝から執り行われる山鉾巡行の前祭を見物した後は、八坂神社の「神幸祭」を見に行きましょう。午後6時半ごろ、八坂神社石段下(西楼門前)に3基の神輿が集結し、神輿の差し上げが行なわれます。周辺に人だかりができますので、しっかり見たいときは、1時間前には現地に待機しておくといいでしょう。
差し上げの後、3基の神輿はそれぞれの氏子区域内を練り歩き、四条寺町の御旅所まで渡御します。法被を着た担ぎ手たちが、「ホイットー、ホイットー」の掛け声の下、威勢良く神輿を担ぎ上げ、氏子町内を練り歩きます。山鉾巡行が「静」ならこちらは「動」で、見物客のボルテージも最高潮に。神輿について回れば、祭りとの一体感が得られますよ。
神幸祭の後、3基のお神輿は24日までの1週間、御旅所に奉安されます。この間、四条大橋から御旅所まで話すことなく無言で7日間続けて参拝することができれば願いがかなうという「無言参り」の風習も残ります。観光客にはハードルが高いので、いつもと異なる場所にいらっしゃる祇園社の神様にお参りできる貴重な機会と捉え、心を込めて手を合わせておきましょう。
24日の山鉾巡行(後祭)が終わると「還幸祭」に。午後5時ごろ、3基の神輿が御旅所を出発し、それぞれの氏子区内を練り歩いて八坂神社へとお帰りになります。八坂神社の石段下に到着するのは午後9時から11時ごろ。汗をにじませる担ぎ手たちの勇壮な姿、沿道の観客からの盛大な拍手。祭りの期間中、この一帯が一番熱気に包まれる一時です。
八坂神社で行われる神事の詳細や、神輿渡御のルート、各ポイントの通過予定時間などは、八坂神社の公式サイトに掲載されています。下調べをしてから当日に臨み、千年の時を超える祇園祭の深遠なる魅力に触れてみてください。