建設、流通、メーカー…
マンモス校ならではの多彩さ

 24年の就職先ランキングでは、1位は大成建設、2位は、大和ハウス工業、3位はイオンリテールとJR東日本が同順位だった。

 上位20社の就職先を分類すると、建設業を筆頭に業界の多彩さが特徴的だ。

 建設・不動産では、大成建設、長谷工コーポレーション、積水ハウス、大和ハウス工業、三井不動産リアルティに合計155人が就職。建築系学生の就職先として定番で、特にゼネコンや大手住宅メーカーに強い。建築・土木系学部が充実しており、業界との太いパイプが存在していることがうかがえる。

 メーカーでは、スズキ、SUBARU、三菱電機、山崎製パンに合計83人が就職。自動車メーカー2社がランクインしており、理系色が強い。

 流通・小売りでは、イオンリテール、ニトリ、ノジマに合計76人が就職。もともと大量採用を行う業界であり、文系学生が多く進む傾向がある。販売職に限らず、本部職やバイヤー職なども含まれる可能性がある。

 インフラ・交通では、JR東日本、東京電力ホールディングス、全日本空輸(ANA)に合計65人が就職している。生活基盤を支える大手企業で、安定志向の強い学生に人気だ。

 その他、IT・通信や金融・証券にも多く就職している。

 業界の多彩さは、地に足のついた堅実な就職志向と、学部の多様性を併せ持つマンモス大学ならではの就職傾向を象徴している。

*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。

【ランキング表の見方】
2024年春の大学別の主な就職先。上位20位以内の企業・団体を掲載。就職先名称は原則としてアンケート調査時点の各大学の回答による。大学により、一部の学部・研究科、大学院修了者を含まない場合がある(調査/大学通信)