茅の輪をくぐり、残りの後半年に備える 

護王神社(上京区)の茅の輪護王神社(上京区)の茅の輪

 厄よけを強く願いたい人におすすめなのは、京都御所の西隣に鎮座する護王神社でしょうか。平安京を造営するのに貢献した和気清麻呂公を祭神とする社で、清麻呂公のピンチを救ったイノシシが神使。狛犬の代わりに狛猪が鎮座しています。

 普段から厄よけのほか、健康長寿、足腰を守る神様として厚い信仰が寄せられていますので、夏バテを防止し、後半年に向けて心身を整えるにはぴったりです。地下鉄烏丸線「丸太町」駅から徒歩7分、お参りの後はすぐそばの京都御苑に立ち寄って、木陰でまどろめる、そんなロケーションも魅力です。

 さて、護王神社の茅の輪は14日にお目見えし、7月1日(火)までくぐることができます。この期間中、手水舎では涼しげなブルーの紫陽花を飾った“花手水”も見られますので、そちらでまずは清めてください。

 6月30日(月)の午後3時から、夏越大祓と茅の輪くぐりの神事が営まれます。茅の輪くぐりの神事には一般の人も参列できます。開始1時間前から社務所で受付し、神事に使用する人形(ひとがた)と切麻(きりぬさ)の入った包みを受け取り、願いをしたためておきましょう。遠方で茅の輪くぐりに参加できない人には、申し込みをすれば、お札と茅の輪の形のお守りを郵送してもらえますよ。

 ところで、冒頭の写真は京都でも最大級の平安神宮の茅の輪でした。他にも訪れてみたい神社と茅の輪をいくつかご紹介いたしますので、その形やくぐり方の違いも含めて、夏越の祓を極めてください。

imamiya疫病鎮めの「やすらい祭」で知られる今宮神社(北区)の本殿西隣には、素盞嗚尊(スサノヲノミコト)をまつる疫神社が鎮座。茅の輪は、左・右・左の順に輪をくぐるのを3回繰り返して穢れを祓い、疫役を除く。参拝後は、門前名物のあぶり餅を
fujinomori藤森神社(伏見区)は、素盞鳴命もまつることから、勝運のみならず厄除けのご利益でも信仰を集める。茅の輪の横の案内板にしたがって左・右・左の順でくぐろう。6月末まで開園中の紫陽花苑にも立ち寄りって