
片づけを始めれば、便利な収納グッズをいろいろと揃えたくなるもの。実は意外なことに、箱の大きさを揃えるなど「見た目が美しい収納」を目指すことで失敗する人が多いのだ。それは一体なぜなのか、片づけ心理カウンセラーが解説する。※本稿は、おむらちも『不思議なくらい部屋が片づく魔法の言葉』(幻冬舎)の一部を抜粋・編集したものです。
収納グッズにこだわりすぎると
片づけには逆効果になる?
片づけを頑張ろうと思った時に、収納のことを考える人は多いですよね。
色々な物が完璧に無駄なく収納できたら、物で溢れたこの部屋もきっとなんとかなるだろう。きっと自分は収納が下手なんだ。収納を変えたらうまくいくに違いない。
そう考えて、ネットで収納の情報を調べたり、収納の本を買ったり、収納グッズを買ったり。中には収納の資格を取りに行く人もいます。
私の講座に来てくださる方も、収納系のあらゆる本を読んだり、収納の資格を何個も持っておられたり、高い収納グッズをいくつも買われた経験があったりと、収納のことで努力されてきた方がたくさんいらっしゃいます。
私もそうでした。
でも、実は残念ながら、世の中の収納の情報や素敵な収納グッズが、片づけの苦手な方には逆効果になってしまうことが多いんです。
美しい完璧な収納が
なぜか使いづらい理由
まず、収納というキーワードでネット検索をかけると、白い箱が隅々までぴっちり整然と並んだような写真がたくさん出てきます。
とにかくスッキリ、スペースを無駄なく使える「完璧収納」と言えるような画像が連なるんですが、この美しくて隙のない収納を収納のゴールだと勘違いしてしまうことで、片づけがうまくいかないケースが本当によくあります。