2月2日午後入試の注目校 

 1日午後と同様に2日午後も、2倍台と4倍、5倍以上の高倍率に二分され、中には2桁倍率も記録されている。また、2025年に受験者数500人を超える入試回がないのも同様だ。1位日本大学豊山[2回](457人・3.7倍)は、23年517人・5.1倍からだいぶ緩和しているものの、倍率はまだ高めであり、26年に受験生が戻るだろうか。

 地道に受験者数を増やしているのが、中位校の17位淑徳巣鴨[2回スカラシップ](112人・7倍)と20位桜丘[4回3年特待チャレンジ(2科・4科)](106人・8.2倍)で、23年比で9割強と4割半も受験者数が増えた。この高倍率によく受験生がついてきていると思うが、23年と24年の桜丘は2桁倍率だったから、これでもハードルは下がっている。

  11位北里大学附属順天[2回B](146人・3倍)は24年に7割強も受験者数を増やし、25年も維持している。学校法人の統合により、北里大学の付属校として内部進学が可能になったことが人気の背景にある。

 他の入試回も大人気の3位日本工業大学駒場[4回](340人・16.2倍)は、23年比で受験者数が8割半も増えた一方で、25年は合格者数を21人と絞ったため倍率が跳ね上がった。5位日本大学藤沢[2回](232人・5.2倍)は受験者数も倍率も毎年の変動が激しい。いずれも26年の予想は困難だ。

 日大藤沢同様、24年に受験者数が増えたものの25年は減少しているパターンとしては、4位佼成学園[1回特別奨学生](233人・3.1倍)、6位東京都市大学等々力[2回S特](223人・2.2倍)、7位京華[2回中高一貫](211人・2.2倍)、9位日本大学[B日程(AF)](156人・4.9倍)、15位桐蔭学園[2回特奨選抜](128人・2倍)、18位芝浦工業大学附属[言語・探究](111人・5.8倍)がある。隔年現象ということならば、26年はいずれも受験者数が上向くことになるのだが。特に桐蔭学園は1日午後よりもこの入試回の落ち込み方が激しいため、その反動が出る可能性が大きそうだ。

 逆に24年に落ち込んで25年に戻したパターンとしては、13位淑徳[スーパー特進東大選抜2回](133人・2.2倍)、14位三田国際科学学園[3回ISC](131人・4.4倍)、18位桜美林[2月2日午後](111人・2.5倍)、15位芝国際[2月2日午後特待 本科](128人・4.7倍)も同様ではあるが、あまりに24年の落ち方が激しかっただけに、まだ病み上がりの感もある。ランク外だが、21位相当の聖学院[2回アドバンスト](104人・2.7倍)も同じパターンとなっている。なお、三田国際科学学園の男子受験者数と倍率は推定値である。

 比較的安定していた12位かえつ有明[2月2日午後特待](139人・3.6倍)は25年にだいぶ緩和している。26年に受験者数が戻れば、また4倍以上となるだろう。緩和傾向にある2位中央大学附属横浜[2回](353人・2.7倍)と8位青稜[2回B](165人・2.3倍)は、受験者数を23年比で1割強と3割弱減らしている。どちらも程よい倍率であり、26年は落ち着きを見せるかもしれない。10位開智日本橋学園[2回](153人・5.1倍)は安定の5倍台を26年も維持しそうだ。