2月1日午後入試の注目校 

 図3は1日午後だが、午前とは一変して共学校が大多数を占めている。午前は10あった300人以上の受験生を集めた入試回が、午後は6つにとどまる。一方で倍率は、2倍を割る受けやすい入試回と3倍超、中には2桁倍率の入試回があるように、学校によってだいぶ幅広い点も男子の午後入試の特徴だろうか。

 まずは5つある男子校から見ていこう。6位東京都市大学付属[2回 I 類](355人・1.1倍)と18位聖学院[1回アドバンスト](178人・2.2倍)、20位京華[1回特別選抜午後](169人・4.7倍)は、それぞれ23年より3割と2割弱、3割減らしている。京華は受験者数を減らしながらも倍率は上がっており、26年も厳しい入試回となるだろう。都市大付属は26年入試から I 類と II 類を一本化することで、名実共に上位校に仲間入りする。この1.1倍のようにお得な入試回はなくなりそうだ。

 一方で、8位佼成学園[グローバル特別奨学生](263人・3.7倍)と14位足立学園[特別奨学生1回](209人・10.5倍)はいずれも特待生入試で、23年と比べて受験者数を8割強と5割弱それぞれ増やして絶好調。偏差値も52と48と高めで、両校をけん引する入試回となっている。佼成学園の倍率は3倍台半ばから4倍程度で安定している。足立学園は24年から合格者数をだいぶ絞った結果、倍率は2桁超えとなっており、26年の競争状況は学校側の対応いかんといえそうだ。

 共学校では、3位日本工業大学駒場[2回](397人・6.1倍)と11位駒込[2回](229人・5.1倍)も同様に受験者数を6割弱と4割それぞれ増やした。いずれも5倍を超えており、26年は少し調整が入るかもしれない。

 その点、5位神奈川大学附属[1回](381人・2.2倍)、7位安田学園[2回](268人・2.1倍)、13位日本大学[A-2日程(AF)](216人・2.4倍)、19位北里大学附属順天[1回B](174人・2.8倍)は、受験者数が増加傾向にあるとはいえ2倍台を維持しており、26年も人気は続きそうだ。

 緩和傾向の入試回としては、12位桐蔭学園[1回午後](220人・1.7倍)、15位青稜[1回B](207人・2倍)、17位かえつ有明[2月1日午後特待](189人・3.2倍)がある。同様に3割弱、2割半、1割半ずつ23年比で減っている。特に桐蔭は下がりすぎの感もあり、26年は反転の年になるのではなかろうか。