迷いがなくなる!「紙モノ」整理の優先順位
「紙モノ」整理には、「健康モノ」「お金モノ」「書類モノ」の3つのカテゴリーがあります。
命に関わる「健康モノ」は、健康保険証、お薬手帳などがあります。見落としがちなのが、スマホのログイン情報、オートロックの暗証番号や管理会社など家に関する情報。家で突然倒れる可能性もありますから、「健康モノ」に仕分けします。
万が一のとき、相続に関わるのが「お金モノ」です。家の登記識別情報通知や生命保険証書、預貯金といった資産の他、クレジットカードや光熱費など、支払いに関わるものもここに入ります。
3つめは、健康、お金以外の「書類モノ」。これは、家電の保証書から郵便物、本や雑誌写真まで多岐にわたります。社会のものさしではなく、自分基準で「いる」「いらない」を判断しなければならない「紙モノ」と考えてください。
そして、3つに分けたら、「健康モノ」「お金モノ」「書類モノ」の順で取りかかります。まずは「お金モノ」からと思いがちですが、命あってのお金です。いざ病気になったときに慌てなくてもすむよう、最優先で「健康モノ」に取りかかってください。日記や手紙、写真など、思い出がからんで迷いがちな「書類モノ」は後回しにするのが正解。最後に「デジタル類」の整理も忘れずに。
99%の書類は1年後には出番なし!?
「紙モノ」整理でいちばん頭を悩ませるのが、「いる」「いらない」の判断です。でも、知っておいてください。
後生大事に保管している書類のほとんどが、実はいらないモノだということを。
アメリカの国際記録管理協議会(NationalRecords Management Council)の報告によると、書類の作成(取得)から半年後には10%の資料しか使っておらず、1年後に見返すのはわずか1%。
つまり、1年以上前の書類の99%が使わないモノだということです。これは調査機関の頭文字を取って「ナレムコの統計」といわれています。