また、「健康モノ」や「お金モノ」を整理してリスト化、自分の健康情報や資産の一覧をプリントアウトして防災リュックに入れておくことも大切です。災害で具合が悪くなったときや、重要書類などが紛失したときに役立ちます。

 日本は地震や水害など、自然災害が少なくありません。防災の観点からも「紙モノ」整理は重要なのです。

床置きの「紙モノ」を片づけて防災動線を確保しよう

 古新聞や段ボールを、内玄関や階段などに積んでいませんか。

 内玄関や廊下、階段は、食事をしたり、テレビを観たりする生活エリアではないだけに、ついつい床にモノを置きがちです。でも、この物置にしているところこそ、実は災害のときにもっとも大切な避難経路。床にモノが置いてあると、速やかに外に出られませんし、停電したときにつまずいて、転倒するリスクが高まります。つまり、「紙モノ」整理の最優先エリア。

 まずは、内玄関から手をつけ、廊下、階段と、「紙モノ」を回収。いらないモノは速やかに処分し、必要なモノは別の場所に移して、もしものときの防災動線を確保しましょう。

 次に片づけておきたいのが、トイレ周りと、寝室からトイレへ続く動線上のモノ。年をとると、夜中にトイレへ行く回数が増えますから、散らかっていると、つまずいて転倒の原因になります。

 そして、内玄関、廊下、階段、トイレ周りの足元をスッキリさせたら、最後に「頭上」を片づけます。クローゼットや食器棚の上にモノが載っていると、地震で落下する恐れがあります。そもそも手の届きにくい場所にあるものは、普段、使わないことがほとんど。大胆にスリム化しましょう。