豪雨は確実に次のステージに

このときは北海道でも観測史上最大の豪雨がありました。関東と東北地方を除く日本のほぼ全域で観測史上最大を記録した、未曽有の豪雨だったのです。
2018年の西日本豪雨では、線状降水帯は一部の地域でしか発生していませんでした。昔の豪雨は狭い範囲に大量の雨が短時間にドカッと降る短期集中型で、これを集中豪雨と呼びます。
ところが近年の豪雨は、短期集中型に加えて、広い範囲でより長期間降ることが増えているのです。
昔は狭い範囲で短時間にドカッと降ったので、被害も地域限定型でした。近年は長く降り続いて、且つ日本の広い範囲で降る雨が増えています。当然、被害地域も広範囲に及んでいます。
2017年に新語・流行語大賞にもノミネートされた線状降水帯ですが、豪雨は確実に次のステージに来ているのです。