一度「会えた経験」がもたらす
メンタル面の大きな変化
あなたは今、「会いたい人」に会えるとどれだけ信じられているでしょうか。
しかし、人間は習慣の生き物とはよく言ったもの。ひとたび「会えた経験」をすると、自分の中にある「会えるわけがない」というメンタルブロックが音を立てて崩れ去り、「どなたであれ、会うチャンスはある」というメンタルに上書きされます。
こうなるとおもしろいもので、本、雑誌、ラジオ、テレビ、SNS、YouTube、ポッドキャスト…これまで「受け手」として楽しんできたメディアから、ご家族やご友人、会社の同僚との何気ない会話にいたるまで、ひとつひとつが「人生を変える出会いの宝庫」に見えてきます。なぜなら、そのメディアの「送り手」や日常会話に出てきた「どなたか」の存在がぐっと身近に感じられるようになるからです。
個人的にそれを最も感じられるのが書店です。入口の前に立ったときに覚える「今日はどなた(著者)と知り合えるだろう」という期待感。そして気になる本を見つけたときの「○○について詳しくうかがってみたい。さあ、どうすればお目にかかれるだろうか」というワクワク感。あなたにもぜひこの「見える世界の変化」を実感していただきたいと願っています。
僕はトークショーや公開収録でもこうした話をときおりします。そして、すぐに会うことを始めた方は、それまでとは別人のようにアクティブになったり、自信を付けていったりして、いつも驚かされます。
そうした姿を見ていて感じるのは、彼らが必ずしも初めから行動力に溢れていたわけではないということ。むしろ恐れや不安がありながらも、まず1人に会うという壁を越えることで大きなメンタルブロックを外したのです。
その後も会うことを繰り返す中で少しずつ、しかし確実に自信を付けていったように見えます。いつしか周囲から見ると圧倒的な行動力やチャレンジャー精神があると言われるようになっていた――というのが多くの方の実感だと思います。