歳を重ねてくると、体型に変化が出たり顔の印象が変わったり、似合う色も変わってきます。似合わないと思った服は捨てたほうがよいと思います。まだ着られるのに捨てることに抵抗があるなら、今は寄付の方法もいろいろあります。着たときにきつく感じる服ももうやめたほうがよいでしょう。

服選びは短時間で済ませて
身だしなみに時間を使う

 私は身に付けるものには大体定番があって、下着はユニクロで買っています。気に入った形の定番を10枚買っておいて1年ごとに変えます。下着こそ、きつく感じたり不快に感じたりするものを無理に身に付けていると自律神経が乱れてしまうので、自分が心地よいと感じる定番を大事にするとよいと思います。

 靴も年に5足はきやすい定番を買い、眼鏡も似合う形の定番を年に2つつくって、年があけたら買い替えます。

 毎日選ぶ余裕があって、きちんと手入れのできる方は、好きなものを買って、毎日どれにするか選べばよいのですが、私はなかなかそれができないので、迷う時間、選ぶ時間を減らすために、定番にしています。

 歳を重ねると身だしなみを整えるのにも、若いころより時間がかかるようになります。ですから、毎日の服選びは時間をかけないようにしています

「おしゃれな人」は
やっぱり健康長寿

 統計をとったわけではありませんが、歳をとっても健康で元気な人の共通点は?と訊かれたら「おしゃれな人」「こぎれいな人」だなという印象があります。少なくとも、自分がどう見えるか気になる人ほど、健康長寿という傾向があると思います。

 皆さん、最近鏡を見ていますか?女性はお化粧をするので鏡を見ますが、男性は定年になると、鏡を見なくなる人が圧倒的に増えます。ヒゲは伸び放題、鼻毛も出ているような状態では、老けていく一方です。

 何か1つだけ身だしなみを整えるための定番を持つなら、1日に1回鏡を見て、きゅっと口角を上げて笑顔をつくることを定番にしていただきたいです。顔の筋肉を動かすと、血流もよくなり、頭がすっきりします。また、笑うことはそれだけで副交感神経優位になります。