駅では迷わず
階段を使う

 私は職場でエレベーターを使わず、階段を使うようにしています。はじめは3階まで上がるだけでも大変でしたが、毎日続けているうちに徐々に疲れなくなってきて、そのうち7階でも平気になってきました。やはり、体は使っていれば限界はないのだな、と感じています。何もやらなければ衰えるだけですが、何かしらやっていれば、必ず変化します。

 毎日続けると自分がどう変化していくのか、そういう「わくわく」を味わうだけでも、何かを続けるということには意味があると思います。

 3つ目は、前もって決めておくことです。何をかといえば、「エスカレーターに乗るか、階段でいくか」です。私は健康をテーマにした講演会などでもよく、「エスカレーターに乗るか、階段でいくかが健康の分かれ道」とお伝えしています。駅で並んで順番を待ってでもエスカレーターに乗る人を見ると、大体疲れた表情をされている方が多い。

 一方で、階段を一生懸命二宮金次郎のようにのぼっている人を見ると、大体表情が明るい!階段を1段1段のぼるリズミカルな動きは副交感神経を高めます。運動になるだけでなく、メンタル面にも効果があることは間違いないので、ぜひ階段を選んでください。

体を動かせば
モチベーションがついてくる

 すべてのカギはモチベーションです。モチベーションを常に保っておくことです。若い人でもモチベーションが上がらず悩んでいる人もいるくらいですから、60歳を過ぎて常にモチベーションを保つというのは、なかなか難しいことです。「そもそも体がついてこない」という声はよく聞きます。

 でも、私はモチベーションを保つためにできることは「動くこと」だと考えています。

「そうは言っても、毎日疲れてぐったりしていて動けません」という声も聞きます。私は「そんなときこそ、ちょっと動いてみましょう」とお伝えしています。また、「何か疲れをとるコツはありますか?」と訊かれることもよくありますが、「動くことです」とお伝えしています。「疲れたな」と思ったときこそ動いてみる、これが私の信条です