動けば血流がよくなり、自律神経にもよい影響があります。動くことで交感神経が高まり、その後副交感神経が上がるので、切り替えもうまくできるようになり、バランスもよくなります。動けば疲れがとれるというのは医学的にも正しいことです。

運動習慣を楽しむための
ちょっとしたコツ

 皆さんがハードルを感じるのは、おそらく「動く」と聞くと、フットワーク軽くきびきび動く、激しい運動をこなす、予定をパンパンにつめ込んでこなしていく……といった、熱血ビジネスマンのような極端なイメージがあるのではないでしょうか。

 そこまでやる必要はまったくありません。私がすすめているのは「少し動く」「無理なく動く」「ゆっくり動く」ことです。ただ、やるかやらないか、1か0かの違いはとても大きいということは間違いありません。

 また、動き続けることで徐々に体が慣れてきて、もっと動けるようになるというのも確かです。ですから、

(1)0を1にする:簡単、短時間、ちょっとやってみるだけでOK

(2)2週間続ける:暮らしに組み込んで同じ時間、同じタイミングで続く環境をつくる

(3)変化を楽しむ:徐々に慣れてきたら「わくわく」する感覚を大事にする

 このステップを大切に、やってみてはいかがでしょうか。ぐったりしているときこそ、深く呼吸をしながら3回スクワットをする、これならできそうな気がしませんか?