自宅を守る最強の“目”
「スマホ連動防犯カメラ」
庭木の剪定が、なぜ防犯対策に? と思われるかもしれないが、生い茂った庭木は、犯人にとって絶好の隠れ場所になる。センサーライトで照らし出すだけでなく、剪定して隠れる場所をなくすことも重要だ。
外出時にあえて室内の照明をつけて在宅を装うのも有効な「光」対策。最近では、タイマー機能付きの照明や、スマホで遠隔操作できるスマート照明も普及している。
そして、最後に「地域の目」だ。
「犯人は犯行前にターゲットの家や地域を下見することが多いのですが、そのとき、近所の人から『こんにちは』と挨拶されただけでも、『顔を見られたかもしれない』と警戒し、犯行を断念することがあります」
そこで、日頃から近所の人と挨拶を交わし、旅行などで留守にするときは近所に一声かけるように心掛けよう。地域全体で見守っているという雰囲気を作り出すことが、何よりの抑止力になる。こうした「地域の目」の役割を、現代の技術で代用してくれるのが、防犯カメラや録画機能付きドアホンだ。
「従来の防犯カメラは、事件が起きた後に映像を確認する“記録”がメインでした。しかし、最近の『スマホ連動防犯カメラ』は、まさに“リアルタイムの目”として機能します。動きを検知してすぐにスマホに通知してくれるので、外出先にいても自宅の異常に即座に気づくことができます」
さらに、スマホ連動型の中には、サイレンや音声通話の機能が付いているものもある。
「これらを使えば、不審者に対して遠隔で警告し、追い払うことも可能。つまり、犯行を“未然に防ぐ”ことができるのです。これは一歩踏み込んだ、非常に強力な防犯機器だと言えます」
「時間」「光」「音」、そして「地域の目」――防犯4原則に基づいた対策が、あなたの家でどれだけできているか。改めて確認して「泥棒に選ばれない家」を目指したい。