
近隣の「長田中央いちば」は閉鎖へ
今、店(売り手)と客(買い手)のみならず、こうした客と客との距離が近い市場は、ここ神戸市内に限っても減りつつある。
直近では、この東山市場のある兵庫区に隣接する長田区の「長田中央いちば」が、今年8月いっぱいで80年の歴史に幕を下ろす。
『令和5年度 神⼾市「商店街・⼩売市場」概況調査結果』(神戸市)をみても、商店街の数が減っているのは明白だ。2014年(平成26年)には240団体、19年(令和1年)には218団体となり、コロナ禍を挟んでその数は大幅に減っている。最新の23年(令和5年)時点では163団体だった。今後も更にこの傾向は続きそうだ。
「ユーチューバー? それともどっかの記者さん? なかなかこんな市場ないで。今時、知らへん者同士が触れ合える場、ないんちゃう?」
筆者が東山商店街を歩いていると、こう声をかけてくれた50代と思しき女性がいた。ここ東山商店街では、ただ歩いているだけでもこんな声掛けに多々遭遇する。これもまた買い物の楽しみのひとつかといったところか。
