互いの予定を突き合わせて、各人の休暇が重なって仕事に支障が出ないように相談しながら、カレンダーにそれぞれの休暇予定を書き込むところから1年が始まります。つまり、各人が先に休みを確保しておくのです。ドイツでは、リカバリーのための長期休暇をしっかり確保しておくことが、1年の仕事のスタートラインとなっているということなのです。

仕事が一段落する前に
休むことが大事

 一方、日本はどうでしょうか。こうしたやり方をしている会社はかなり少ないですね。まずは仕事優先で、暇になったら休みをとろうというのが多くの人たちの基本的なスタンスです。

 これでは、休みの本来の目的であるリカバリーがうまくいくはずがありません。長期休暇だけに限りません。1日単位の仕事のオンオフについても、休養は後回しにされがちです。

ドイツ人が仕事始めに「真っ先にやること」そりゃGDPで抜かれるワケだ…同書より転載
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