19~22歳の子どもがいる家庭は、特定親族特別控除の対象に

カタリーナ「ここからが大事。19歳から22歳までのお子さんがいる場合、新たに『特定親族特別控除』が創設されることになったの。お子さんの年収が150万円以下なら『特定扶養親族』と同じく63万円の控除が受けられる仕組みができるの。つまり、息子さんの場合は103万円から150万円以下に年収ラインが引き上げられることになるのよ」

菊地社長「おお、そうなんですか!それは助かります。でも……親の年収も関係してくるんじゃないですか?」

カタリーナ「いえ、親の年収に関する制限は設けられていないわ」

菊地社長「それならよかった」

カタリーナ「詳しいことは顧問税理士さんから説明をきいてね。仮に年収が150万円を超えても188万円以下までは段階的に控除額が減る仕組みになっていて、親の手取りが急激に減ることを防いでくれるの」

菊地社長「ほう、そうなんですか」

カタリーナ「だから、息子さんのバイト年収が103万円を超えても、慌てなくて大丈夫。これからは年収150万円以下を目安にして」

健康保険は19歳~22歳の被扶養者年収が150万円未満に拡大

菊地社長「でも、健康保険は別なんじゃないですか?息子の話では、今年の年収が140万円くらいになるらしくて……」

カタリーナ「これも朗報よ。令和7年(2025年)度の税制改正を受けて、健康保険も19歳から22歳の人への認定対象者の要件が今年の10月から見直されることになったの」

菊地社長「そうなんですか!」

カタリーナ「具体的に、19歳から22歳の人については、配偶者を除いて年間収入に係わる認定要件が130万円未満から150万円未満として取り扱われることになるの」

菊地社長「今より年間20万円アップするってことですか。これは大きいなぁ」

カタリーナ「そうね。厳しい人手不足だから、就業調整対策の観点から見直されることになったのよ」