受験が人生の練習になっている
――なるほど。ただ、どうして高学歴が「考える力」があると言えるのでしょうか。「学力」という意味ならわかるのですが。
びーやま:学歴を手にする過程で「考える力」が身につきやすいからです。
受験の本質は、3年という限られた時間のなかで、自分の目標を達成するためにはどうしたらいいのか考えるところにあります。どの大学を目指すのか、どう勉強したらいいのか、どのように成績を伸ばしていくのかなど、自分の目標に向かって考えることが受験の核の部分です。
そして、これをそのままスケールアップさせたのが「人生」だと僕は考えています。どうしたら自分は幸せな人生を歩めるのかと考えることが一番大事ですよね。受験はその予行練習的な意味合いがあるんじゃないかなと。
――よく理解できました。学力だけの話じゃないんですね。
びーやま:そうですね。その意味では、「高学歴」というのも、偏差値が高い大学だったらいいみたいなことではなくて、その人にとっての高偏差値であればいいと僕は思っています。
たとえば、ほとんど大学進学しないようなレベルの高校から偏差値50の大学に進学したらそれはすごいことだと思いますし、高学歴だと言っていいと思うんですよね。
なので、ここでの高学歴というのは、少し変な言い方ですが「その人にとっての高学歴」という意味です。ちゃんと受験を通して考える訓練さえできればそれでいいと思います。
――ありがとうございます。最後に受験生へのメッセージをお願いします。
びーやま:今みなさんのしている意思決定の1つひとつが大人になるための練習になっています。「めんどくさい」「まわりと同じでいい」と考えるのをやめたくなる瞬間もあるかと思いますが、実はそここそ伸び代です。
「考える」「決める」というのは、みなさんの人生に与えられた大事な権利ですから、使いこなしていきましょう。
――本日はありがとうございました。
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。
高田ふーみん[協力]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。