子どもに合うか、学校選びで検討すべきポイント

 お子さんに合った中堅校を見極めるためには、実際に足を運ぶことが何よりも大切です。各学校の個性はHPやパンフレットの情報だけでは捉えきれないものです。誰しも何かしらの先入観を持っていますが、施設や環境も含め、自分の目で確かめることでその先入観が覆されることも多いものです。

 検討すべきポイントは、勉強量が多いのか、質を重視しているのか、それとも新しい教育スタイルを採り入れているのかという大まかなアプローチの違いです。塾に行かなくても、大学受験までしっかり面倒を見てくれる学校の場合、入ってみたら宿題の量が多すぎた、ということもあるかもしれません。

 部活動の環境も見ておくと良いでしょう。例えば、成蹊や成城学園は広大なキャンパスを持ち、運動場やテニスコートなど施設が充実しています。多様な部活動が可能です。「こんな環境で学ぶことができるなんて」と多くの保護者が驚くほどです。

 学校の立地によっても、生徒の生活は大きく変わります。都心にあるのか、郊外にあるのかで、生徒の放課後の過ごし方も異なります。お子さんの性格や家庭の方針に合わせて、都心型の学校か、少し郊外の落ち着いた環境の学校かを選ぶことも重要です。

 また、都心の学校では運動場が限られていることが多く、外部施設を借りて活動することもあります。通学の便だけでなく、部活動まで含めてどのような学校生活になるのかを考慮しなければなりません。

 そして、学校選びで最も重要なのは、家庭の価値観とのずれがないかどうかです。例えば、共学か別学か、大学付属か単体校か、といった基本的な部分から、教育方針や校風まで、過保護に見える、自由すぎるなど、さまざまな特徴があります。

 最終的に、お子さんと家庭の価値観に合っているかが重要です。すべての人にとっての完璧な学校はありませんが、少なくともいろいろ見て回ることで、お子さんにとって「居心地の良い」学校を見つけることは可能です。今伸び盛りの中堅校、ぜひじっくり比較検討してみて下さい。

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