フランスは1.36倍、ドイツは1.47倍、スウェーデンやオランダは1.49倍なので、実はこれらの国々の中で日本が最も高い値となっている。
逆に、日本の平均労働時間が1990年と変わり、2019年の平均労働時間で試算すると、日本の1人あたり実質GDPは1.28倍にしかなっておらず、これらの国々の中で最下位となってしまう。
労働時間さえ取り戻せば
日本は世界1位に返り咲く?
さらに興味深い試算をしてみた。1人あたりGDPに人口を掛け算すれば、GDPが計算できるので、それで現在のGDPがどれくらい増えるのかという試算だ。

日本の場合、1990年と同じ平均労働時間で働けば、簡単な計算で「160兆円増」という結果を得ることができる。
岸田首相以降の政権では「成長と分配の好循環」を目指しているが、実は(かつてのように)日本人が本気になれば100兆円以上の富を生み出すことは難しくないのかもしれない。