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仕事の成果を左右するのは「どの課題に取り組むか」という選択だ。しかし、ビジネスに絶対の正解はなく、問題点を探そうと思えば無数に見つかる。そんな中から、どうやって適切な課題を選び、どのように上司に伝えればいいのか?マッキンゼー出身者が課題設定の極意を明かす。※本稿は、高松康平『課題解決の思考法「見えていない問題」を発見するアプローチ』(日本実業出版社)の一部を抜粋・編集したものです。
イシューから逆算するのが
問題解決の近道
コンサルティングファームでは「イシュー(論点)」という表現が使われることがあります。「イシュー」とは、何が課題であるのかを決めるための重要な問いです。
たとえば「○○を直すのか?それとも××を直すのか?」などと表現されることが多く、「ケリをつけたい質問」(編集部注/「Aにすべきか?Bにすべきか?」といった、どちらにするのか決着をつけるための質問)がまさにそれにあたります。
常に「イシューは何か?」を意識して、そのイシューに答えを出すための仮説検証を行うことができれば、最短距離で課題に近づくことができます。そのため、イシューから考えることは非常に生産性の高い思考方法だと言えます。
では、現状が分かったあと、どのように課題を導き出すとよいのでしょうか?
まず、「絶対的な課題」は存在するかどうかを考えていきましょう。
「絶対的な課題」というのは、ほかに課題は存在せず、それだけが唯一無二の課題であるという意味です。飛行機や鉄道などの事故の場合には「絶対的な課題」は存在することが多いです。







