(1)活躍していて、幸せも感じている人
(2)活躍しているが、幸せを感じていない人
(3)活躍していないが、幸せを感じている人
(4)活躍しておらず、幸せも感じていない人

 たとえば、(2)のグループは、仕事では「活躍」できていると感じているものの、「幸せ」の実感が十分ではない人たちです。

 逆に、(3)の象限は、「幸せ」スコアは平均以上であるものの、自身の「活躍」については平均未満だと評価している人たちのグループです。

 私たちが注目したのは、右上の集団に属する人たち((1)のグループ)です。

 つまり、「幸せと活躍の両方を実感している人たちの『望ましい学び』には、いったいどんな秘密があるのか?」をたしかめたいわけです。

 アンケート結果をデータ分析にかけたところ、彼らの学びからは「5つの行動」が見えてきました。

(1)共習する――周囲を巻き込みながら学べているか?
(2)ゆるく続ける――無理なくコツコツ学べているか?
(3)ミーハーする――新しいものにあえて飛びついているか?
(4)逆境する――困難や失敗から学べているか?
(5)学び結ぶ――学び同士を橋渡ししているか?

誰でもできる5つの行動を
実行した人たちのリアルな結果

「学びを続けていて、活躍していて、しかも幸せな人……?そんなすごい人たちが自分の参考になるだろうか……」と不安になる人もいるかもしれませんが、そこまで心配はいりません。

 このグループ分けは、あくまでもそれぞれのスコアが「平均以上かどうか」によるものでしかなく、決して「圧倒的な上位層」だけを取り出しているわけではないからです。

 実際、(1)のグループに属している人の割合は、全体の30.6%(2000名のうちの611名)に上ります。