新しいテクノロジーに“ミーハー”に飛びつく写真はイメージです Photo:PIXTA

生成AIのような新しいテクノロジーに“ミーハー”に飛びつく姿勢こそ、大人の学びを進化させる最強の武器になる。そう語るのは、大人の学びの第一人者・中原淳氏だ。迷ったら「まずは触ってみる」という精神を大切に、学びで未来を切り拓くためのヒントを探る。※本稿は、中原淳ほか『学びをやめない生き方入門』(テオリア)の一部を抜粋・編集したものです。

便利ツールには素直に乗っかって
あえてミーハーになってみよう

[セルフチェックの対応項目]
新しいソフトウェアや機器は比較的すぐに試してみる
SNSで自ら発信したり、ネットワークを広げたりしている
学びのなかで積極的にデジタルツールを使っている
オンライン学習サービスを使って自主的に学んでいる(eラーニングなど)

 人生における満足感と仕事における充実感を同時に実現している人は、いったいどんなふうに学んでいるのか?

 それに対する答えのひとつが、この「ミーハーする」です。

「ミーハー」とは、「新たなものに飛びつく態度」を表す俗語で、しばしば、そういう軽々しい行動を取る人を揶揄する(=バカにする)ときに使われます。

 しかし、本記事はこうした態度を肯定的に捉えており、「ミーハーする」には全面的にポジティブな意味を込めています。

 私たちの調査では、よりよく学べている人ほど、セルフチェックの項目に挙げたような傾向が見られました。

 この質問項目からもわかるとおり、「ミーハーする」とは、新しいテクノロジーを気軽に試し、便利なツールやサービス、デバイスなどを積極的に活用しながら、学びの輪を広げていく姿勢を指しています。

「ミーハーする学び」に抵抗を感じる人もいると思います。

 しかし社会は、新しいテクノロジーの登場と、それに対する「懐疑や抵抗」の歴史を、つねに繰り返しながら発展してきたことを忘れてはいけません。