スマホ・テレビ・ゴシップ……日常生活の99%はムダだらけ。しかし、ムダを捨てるためにいくら効率を良くし、生産性を上げても、他人の期待に応えているだけで、自分のためになっているわけではない。「依存のプロ」GoogleとYouTube出身の著者が生み出した、自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」とは? 27言語で刊行され、世界で累計30万部を突破している『とっぱらう――自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』をもとに解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

ベッドで横になった途端、なぜか急に寝るのがもったいない気がする
「よし、寝よう」と思ってから、大体どのくらい経っていることが多いだろうか。
私はほぼ毎日、2時間をゆうに超えている。
ベッドで横になった途端、なぜか急に寝るのがもったいない気がしてしまうのだ。
「昼は働いているから、寝る前くらいは自分が楽しめることをしておかないと…」という気になる。
これを「報復性夜更かし」というらしい。
そして名前が醸し出しているように、報復性夜更かしが続くとあんまり良くないのだ。
実際、私も自分の睡眠の質が悪いことに悩んでいる。
なぜならここ最近、「大人エレベーター」に抜擢されたは良いものの、浅い回答しかできずに、場を困惑させる夢ばかり見ているからだ。
朝起きるたびに、気の利いた答えができずに申し訳ない気持ちになる。
本当に苦痛だ。
しかも、どれだけ寝ても、体がなんとなくだるい。
朝もなかなかベッドから動けず、30分くらいスマホを見て過ごしている。
睡眠の質を高めたいとき、どうすれば良いのだろう。
寝室はつねに「スマホ持ち込み禁止」にしてしまう
グーグル出身のジェイク・ナップとユーチューブ出身のジョン・ゼラツキーが、多忙な毎日を乗りこなすための戦略をまとめた『とっぱらう』には、こう書いてある。
スマホだけじゃない。すべての電子機器を撤去して、寝室を眠りのための聖域にする。テレビもiPadも、いっさい禁止。要するに、寝室を本当に寝るための部屋にするということだ。
――『とっぱらう――自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』より
寝室を「寝るためだけの部屋」にするのが重要らしい。
たしかに、「スクリーンタイムを設定して、スマホの使いすぎを防ごう」とか、「寝る前30分は読書をしよう」などと考えてはみるものの、結局スマホをダラダラとイジっていることの方が多い。
自分の意志なんて無いも同然なので、強制的に寝なければならない環境を作った方が、行動に移しやすそうではある。
すべては物理が解決する
つまり、すべては物理的な行動が解決するということだ。
――『とっぱらう――自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』より
テレビを物理的に撤去するのはうっすら大変そうな気がするが、ベッドサイドにくっついているスマホの充電器を引っこ抜くことだったら、すぐできそうな気がする。
これだけで睡眠の質が変わるなら、寝室は「スマホ持ち込み禁止」というルールを導入する価値があるかもしれない。
(本記事は、ジェイク・ナップ ジョン・ゼラツキー著『とっぱらう――自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』をもとに作成しました。)