また、自分の物には、自分の所有物だとわかるように、シールを貼るなど目印を付けておくことをお勧めします。
相手の物と区別ができる目印があると、友だちの物が紛れ込んでも、保護者が発見できます。
保護者が早めに気づける環境作りは、とても大切です。
盗ってしまうことが習慣化すると、万引きにもつながります。犯罪へと発展していくおそれもあります。

もし子どもが友人の物を盗ってしまったことがわかったら、小さな出来事として済ませてはいけません。
子どもにも重大なことをしてしまったと理解できるように、事態をわざと大きくします。
盗られた子どもの家に、保護者と子どもで謝りに出向き、揃って頭を下げます。できれば、お母さんが泣くくらいがちょうどよいでしょう。
「家族を巻き込んだこんな大事件になるんだ」という体験が、ASDの子どもにも強烈に伝わります。
こうした体験をさせられるのは保護者だけです。特に1回目が大事なので、保護者もがんばりましょう。
