国防ともかかわる「宇宙」は最有力テーマ!
世界的な人手不足を解決する「ロボット」関連投信にも注目!
ここからは、息の長いテーマとして本命視される「宇宙」と「ロボット」の関連株を組み入れた投資信託を紹介。モニクル総研の篠田さんによると「米国ではAIでこなせる仕事が増え、優秀な人材が宇宙工学や機械工学といったモノづくりの分野に流れている」という。さらに、米国政府は宇宙関連のスタートアップを資金面で支援する体制を整えており、今後の成長が見込まれる。
また、ロボットは「世界的な人手不足の解決策として長期的に重要なテーマ」(SBI証券の川上さん)であり、やはり長期的な成長が期待できそうだ。宇宙やロボット関連のテーマ型投資信託はたくさんあるが、以下ではその中でも実績があり、プロが注目する2本を取り上げていこう(※以下、データや組み入れ銘柄は2025年7月末時点。投資信託の評価をしてくれたのは、SBI証券の川上雅人さん、モニクル総研の篠田尚子さん、松井証券の海老澤界さん)。
最初に紹介するのは、「宇宙」をテーマにしたアクティブ型投資信託の「東京海上・宇宙関連株式ファンド(為替ヘッジなし)/東京海上アセットマネジメント」だ。
「東京海上・宇宙関連株式ファンド(為替ヘッジなし)」は、ロケット・衛星の製造、打ち上げサービス、宇宙データの活用などの宇宙ビジネスと、防衛関連企業が投資対象。「組入銘柄は国防関連のパランティア・テクノロジーズからベンチャー発の中小企業まで幅広くバランスが取れている」(篠田さん)。「サンフランシスコ拠点の運用会社・ヴォヤ社の銘柄選定がよく、運用成績がいい」(川上さん)。4~6月は、無人飛行機など防衛テクノロジー企業のエアロバイロンメントや、衛星とスマホの直接通信を目指すASTスペースモバイルが上昇。短期でも長期でもバツグンの成績を残している。
続いて紹介するのは、「ロボット」の関連株に投資するアクティブ型投資信託の「iTrustロボ/ピクテ・ジャパン」だ。
「iTrustロボ」は、製造、輸送、医療、サービスと幅広い分野で、効率化に貢献するロボット技術やAIにかかわる企業に投資。米国60%、日本7.7%、台湾5.8%と、複数の国と地域に分散している。特徴的なのは「約10年の実績があり、時代に合わせてサブテーマを変えていること」(篠田さん)。2016年設定来の成績は、なんと535%にも達している。
ダイヤモンド・ザイでは1年に1回、「NISAで買える本当にイイ投資信託」を部門別にランキングし、上位のファンドを表彰している。人気や知名度ではなく、データを最重視した完全実力主義のアワードだ。「1.どれだけ上がったか(上昇率)、2.どんな時も下がらない(下がりにくさ)、3.ずっと優等生(成績の安定度)」の3つの独自基準で評価を行う。また、非常に人気があり多くのお金を集めているにもかかわらず成績が振るわない投資信託も、「もっとがんばりま賞」として発表している。
<ダイヤモンド・ザイNISA投信グランプリ2025>
[2025年]受賞投資信託30本一覧
▼日本株総合部門
▼日本中小型株部門
▼米国株部門
▼世界株部門
▼新興国株部門
▼リート部門
▼フレッシャー賞
▼もっとがんばりま賞
▼(番外編)インデックス型「最安ランキング」
▼当グランプリの「選定基準」はこちら⇒https://diamond.jp/articles/-/363017
本記事は、ダイヤモンド・ザイ11月号の内容紹介を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で運営しているものではありません。投資は自己責任において行ってください。