1位アドバンテスト、2位TDK
10%以上保有は71社
日銀がETF購入を通じて株式を間接保有し、「大株主」となっている推計保有比率をまとめたところ、ランキング1位は半導体試験装置大手のアドバンテストで、25年8月末時点の日銀の間接保有割合は、発行済み株式の25.1%に達した。
2位は電子部品大手のTDKで保有割合は20.5%、3位は化学大手の日東電工で19.3%だった。「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは17.2%で9位だった。
日銀の間接保有割合が20%を超える企業はアドバンテストとTDKの2社で、15%以上20%未満が14社。日銀が10%以上の株を間接保有する企業は計71社に及んだ。
また、24年3月の試算『「日銀が大株主」の企業ランキング2024【上位100社・完全版】37兆円“含み益”を使えるのか』では、間接保有する株式の時価総額トップは東京エレクトロンの約3.3兆円だった。
しかし今回の試算では、ソフトバンクグループが約2.9兆円と間接保有額のトップへと浮上(間接保有割合は12.1%)。2位はファーストリテイリングの約2.5兆円、3位はアドバンテストの約2.2兆円だった。
ダイヤモンド・オンラインでは、日銀が大株主の企業の詳細について、『「日銀が大株主」の企業ランキング2025【上位100社・完全版】』で、ETF売却の課題と妙手について『日銀の時価85兆円「ETF売却」、100年もかけずに国民から合格点をもらえる方法はある』で詳報する。