スバル「フォレスター」、ここがイイ!&ここがちょっと……

■スバル「フォレスター」ここが( ・∀・)イイ!!

1. 丁寧な発進:電気トルクの立ち上がりが過不足なく、クリープが伸び過ぎないので狭路や駐車場で扱いやすい。右足の荷重に対して車体の前進意思が自然に立ち、ギクシャク感が出ない。

2. 絶妙なステアリングフィール:ゼロ付近の当たりが素直で微舵のツキが揃い、狙った角度にスッと決まる。高速のレーンチェンジでも前後のロール配分が自然で、腰→頭の順に姿勢が収束するのでラインに迷いが出ない。

3. 数値より小さく感じるボディ:全幅1830mm。だが見切りと舵の応答で実寸より一回り小さく扱える。狭い道のすれ違いでも肩に力が入りにくく、日常の取り回しがラク。

■スバルフォレスターのここはちょっとどうもなぁ……(´・ω・`)

1. 再発進時の薄い継ぎ目:信号再発進で踏み増した瞬間、エンジン始動が半拍遅れることがある。滑らかさの流れにごく短い段差が触れるので、ここは要改善。

2. ゆるく長い坂道の高回転:一定開度で長い登りを続けると、回転の“居場所”がやや高めに固定されがちだ。燃費と静粛性のトレードで選んだ結果なのでしょうが、少し気になった。

3:細かな路面荒れの二拍目:連続する小さな凹凸で二拍目にわずかな“ゆすり”が残る場面がある。
スバル「フォレスター」。大黒PAにてスバル「フォレスター」。朝焼けの大黒PAにて Photo by F.Y.

 次号は新型フォレスターの開発者インタビューをお送りします。お楽しみに!

(フェルディナント・ヤマグチ)

スバルハイブリッドの原点:XVハイブリッド

 こんにちは、AD高橋です。

 2024年12月に発表されたクロストレックに続く、スバル独自のストロングハイブリッド搭載モデル第2弾であるフォレスター。通算6代目となるロングセラーモデルです。

 スバルが初めてハイブリッドシステムを搭載したのは2013年5月。2012年10月に登場した2代目インプレッサXVの追加グレードとして登場したXVハイブリッドになります。このシステムはスバルのCVTであるリニアトロニックの後方部分に駆動用モーターを搭載した独自のトランスミッションを用いたもので、シンプルな構成ながらスバルらしい走りを犠牲にしない、秀逸なシステムでした。

スバル初のハイブリッドモデルであるXVハイブリッド(広報写真)スバル初のハイブリッドモデルであるXVハイブリッド(広報写真)

 このシステムはパラレル式のいわゆる「マイルドハイブリッド」に分類されますが、低速走行時はエンジンを切り離したEV走行ができました。そしてEV走行時でもスバルならではの4WD走行ができるのが特徴です。