偉大な詩人、メアリー・オリヴァーは子供たちを森に連れて行き、「小川に立たせる」ことで自然を愛する心を植えつけようとした。「注意を向けることが献身の始まりなのです」と彼女は書いている。これは親になることにも当てはまる。注意を向けるのが最初の仕事だ。他のすべてに優先する。
『奇跡の母親脳』(チェルシー・コナボイ、竹内薫、新潮社)
妊娠と出産時のホルモンの急増と赤ちゃんが備えた説得力が、確実に注意を向けさせ、親はすっかり夢中になり、赤ちゃんは笑顔やバブバブ言う声、ふっくらした頬を武器に親を操る働き者となる。次は一種の絡み合いだ。
親の自己意識は成長し、以前より多くをはらんで広がっていく。
もし過去に戻って、自分が親になっていく過程に1つだけ手を加えられるとしたら、私はオリヴァーの心情をモットーにしたい。「注意を向けること、それが献身の始まり」。
そして、この言葉を額に入れて、ベビーベッドの上に掛けておきたい。







