今月初旬に報じられた、大学入試における「到達度テスト」導入への議論開始。1回のみで学生の実力を測るセンター試験のあり方を見直し、年に2~3回「到達度テスト」の実施を想定しているというが、ネット上のアンケートでは賛成派と反対派が真っ二つに割れている。
「現状支持派」がやや優勢
賛成・反対派の意見は?
ヤフーの意識調査では、6月6日~6月16日にかけて「センター試験にかわる到達度テストをどう思う?」を問うアンケートを実施。8126票(男性74.8%、女性25.2%)が集まった。
「受験生の学力を正確に把握できる一方で、生徒の序列化への懸念や部活動など学業以外の活動がおろそかになるなどの批判も。あなたは「センター試験」と「到達度テスト」のどちらが良いと思いますか?」という質問に、47.9%が「年1回の『センター試験』」、44.5%が「複数回挑戦できる『到達度テスト』」と答えた(「分からない」が7.6%)。
一方、「ゼゼヒヒ-インターネット国民投票」の「Q.00480大学入試センターを廃止して到達度テストを導入、賛成?反対?」では、6月17日21時の時点で117人が投票。「賛成」が53人、「反対」が64人となっている。
ゼゼヒヒの「反対」派を「センター試験支持派」と考えるのであれば、ヤフーの意識調査でもゼゼヒヒでも現状の「センター試験」支持派がやや多いという結果となった。投票数の多いヤフーの意識調査の方が顕著だが、賛成派と反対派の数はどちらの調査でも拮抗している。
結局、学力低下は防げない?
導入に「天下り」を指摘する声も
報じられている内容によれば、到達度テスト導入のメリットは、「受験生の学力を正確に把握しやすくなること」、デメリットは「問題作成にかかる時間やコストが増えること」「高校生のテスト対策への負担が増え、部活動など学業以外の活動がおろそかになること」のほか、「高校卒業程度認定試験の位置づけ」などの問題があるとされる。