かつては女子御三家(桜蔭・女子学院・雙葉)が第一志望者の併願校というイメージが強かった同校ですが、今や最難関校の一つ。学内の雰囲気は自信に満ちており、親も子も学校の特色をよく理解した上で入学してきていて、豊島岡が大好きな生徒たちが集まっています。
「御三家に落ちたから豊島岡」という消極的な選択ではなく、「御三家でも豊島岡でも」という積極的な姿勢で選ばれるようになったのです。
池袋という繁華街にありますが、生徒は非常にまじめな子が多く、繁華街にあることのデメリットよりも埼玉方面含め多数のエリアから幅広く生徒が集まるメリットが大きいです。朝の混雑した通学電車で登校し、あの階段を上ることで、都会の喧騒とは別世界に入るのでしょう。
部活動はコーラス部が全国レベルで活動しており、文科系クラブの活躍が目覚ましいです。
学校のカリキュラムも理系に特化した方向性を明確に打ち出しており、その教育方針に共感した優秀な生徒が集まることで、さらに良い循環が生まれています。目的意識がはっきりしており、やらされて勉強するのではなく、自発的に学ぶ生徒が多いのが特徴です。みんなで前に向かって進んでいくという推進力が強く、生徒同士が切磋琢磨しながら成長していける校風です。
ただし、理系科目が重視される学校なので、特に算数や理科が苦手な生徒にとっては、入学してからつらい思いをする可能性もあります。理系志望の女子なら申し分ない学習環境が整っていると言えるでしょう。
山脇学園中学校・高等学校
人気急上昇中のウラに“ハードの魅力”
山脇学園は、今やどこの塾でも、どこの模試でも「一番人気」だと口をそろえて言われるほど注目を集めている学校です。
上位層にとっては滑り止め校として、中間層にとっては中堅校の代表格として、下位層にとってはチャレンジ校として、広い受験層にアピールしています。全ての偏差値帯の受験生が日程的にも受験可能で、どの層の生徒にとっても居場所を見つけられる学校となっています。
立地面でも赤坂見附駅から徒歩5分、羊羹で有名なとらやの裏という都心の一等地にあり、都内のどこからでも通いやすいのも魅力の一つです。
学校が、施設というハード面、先生の面倒見のよさ、カリキュラムという3要素で構成されるとすれば、山脇はその3つがうまくかみ合っている学校です。
特に注目すべきは、学ぶ環境をハード面から根本的に見直すという斬新な発想で、子どもたちが自然と勉強したくなる空間づくりに成功していることです。英語教育は、イギリスの街をモデルにしたテーマパークのような建物「イングリッシュアイランド」で行われます。
無味乾燥な普通教室で英語を学ぶのと、ハリー・ポッターの世界さながらの特別な空間で学ぶのとでは、生徒のモチベーションが全く違います。理科教育も専用の「サイエンスアイランド」という理科棟を整備し、実験室を充実させています。
多くの受験生が、一歩足を踏み入れると「ここで学びたい」という気持ちになる学校です。







