「“おにいちゃん(おねえちゃん)だから”は禁句」。そう語るのは、日米で学習塾を経営し25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成しているTLC for Kids代表の船津徹氏。本記事では、子育て世代で話題沸騰中の新刊『「強み」を生み出す育て方』に掲載しきれなかった原稿を独占公開。25年間の塾経営でたどり着いた【きょうだい子育てのコツ】をお届けする。
「おにいちゃん(おねえちゃん)だから」→NG!
上の子に「お兄ちゃん(お姉ちゃん)だから我慢して!」は禁句です。
下の子が生まれたという事実だけで、上の子は十分過ぎるほど「我慢」しているのです。
上の子が「妹(弟)ばかりずるい」と言うのは、下の子が「親の愛情を自分よりもたくさん受けてずるい」「ママを独り占めしてずるい!」という意味なのです。
上の子の気持ちを満たし、自信の喪失を防止し、仲の良いきょうだいに育てる最高の方法は、「上の子に下の子の世話を手伝ってもらうこと」です。
母親一人で下の子の世話をするのでなく、母親のサポーター役として上の子を頼りにするのです。
上の子は母親と一緒に過ごす時間が増えますから、どんな手伝いでも必ず引き受けてくれます。さらに手伝いをすると母親からほめてもらう機会が増えますから「自分は親から必要とされている」という自信が回復するのです。
例えば、「○○ちゃん、悪いけどオムツを取ってきてもらえる?」と上の子にお願いしたとします。
そして持ってきてくれたら「ありがとう、手伝ってくれて助かったよ」と言ってギューと抱きしめます。これで「やっぱりボクの働きが(パパやママに)必要なんだ!」と子どもは自信回復することができるのです。
オムツ交換、沐浴、着替えなど、母親が一人でやってしまわずに、上の子を頼ってみましょう。
もちろん、小さい子どもに手伝ってもらうよりも母親が一人でやってしまった方が早いですし、失敗も少ないでしょう。
しかし上の子に疎外感を与えないことが目的ですから、年齢的に可能な場合はぐっと堪えて上の子を頼りにしてみましょう。
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子育て成功のカギは「強み育て」にある
子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?
たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。
つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのですが、習い事は強みを育てる最高のチャンスになります!だから習い事選びは「子育て成功」に直結するのです。
そこで「わが子にピッタリの習い事を詳しく知りたい!」という方のために、著書『「強み」を生み出す育て方』ではオリジナル診断を掲載しています。気質×才能の25タイプ別診断で「わが子にピッタリの習い事」がカンタンにわかります!