また、毎朝欠席連絡をすることで、「今日も行けなかった」と自覚せざるを得ません。不登校の子どもの親にとって、毎朝を憂うつにさせる作業が、この欠席連絡なのです。
不登校の子どもの欠席連絡として多くとられている対応は、学校に行くときだけ連絡をするという方法です。不登校の子どもは当日にならないと、行くのか行かないのか判断できないことが多いですし、場合によっては直前まで連絡できないこともあります。
事前に「明日学校に行きます」と言っておいて、当日になってやっぱりキャンセルということも少なくありません。当日の朝になって、「やっぱり学校に行けない」と思うことは子どもの負担になりますし、キャンセルの連絡をする親の負担にもなります。
そのように考えれば、学校に行くときだけ連絡をするという方法は、子どもにとっても親にとっても合理的ですし、とても助かる対応といえるでしょう。
不登校家庭を悩ませる
給食費や教材費の問題
NPO法人「多様な学びプロジェクト」の調査では、保護者の困りごとの5番目に「給食費/教材費/PTA会費の支払について」(35.9%)があげられていました。
お金の問題も不登校の子どもをもつ家庭にとっては悩ましいものです。
給食費を支払わなければ、基本的に給食は食べられません。かといって、みんなが給食を食べているなかでお弁当をもたせるのも実際には難しいところがあります。
もう絶対に学校には行かないという子どもであれば、給食費を支払わないという選択肢もあり得るでしょうが、世の中には「絶対」ということはありませんので、何かのきっかけで子どもが学校に行くかもしれませんし、そのような希望を親はなかなか捨てきれません。そのため、ほとんど食べることのない給食に対して、費用を払い続けるという事態が生じてきます。
教材費も同様です。学校は児童生徒数に合わせて、副教材(実験キットや問題集など)や業者テストなどを購入します。他にも、体操着や絵の具セット、習字セット、リコーダーや鍵盤ハーモニカなど、授業を受けるうえでは購入しなければならないものがけっこうあります。







