好成績かつ低コストのインデックス型も!
内容はアクティブ型より“尖って”いる

「宇宙・防衛」関連の投資信託には、インデックス型も3本ある。これらは、対象が限られた特殊な指数に連動する「テーマ型インデックス」と呼ばれるタイプ。運用内容はアクティブ型に近い。それでいて信託報酬が低い点が魅力だが、「宇宙・防衛」のような特化したテーマでは、運用内容が重要になる。

(6)「eMAXIS Neo 宇宙開発」と(7)「SMT MIRAIndex 宇宙」は、ともに5年の上昇率が300%を超える好成績。(6)「eMAXIS Neo 宇宙開発」は、スタートアップにも投資するなど、インデックス型でありながら、より“尖った”運用だ。一方、(7)「SMT MIRAIndex 宇宙」の現在の組入上位銘柄は、かなり「防衛」寄りとなっている。(8)「欧州防衛・航空宇宙株式インデックスファンド」は2025年11月18日に設定されたばかり。投資先は投信名のとおりだが、大企業への集中投資が特徴といえる。

プロの評価が高いのはバランスがいい
「東京海上・宇宙関連株式ファンド」

 では、8本の中でいま買うならどれを選ぶべきか。ちなみに、(8)「欧州防衛・航空宇宙株式インデックスファンド」を除く7本は、NISAの成長投資枠で買うことができる。また(4)「航空宇宙戦略グローバルファンド」以外は、主要ネット証券でおおむね購入可能だ。

 実績から見れば候補に上がるのは、(2)「東京海上・宇宙関連株式ファンド」、(6)「eMAXIS Neo 宇宙開発」、(7)「SMT MIRAIndex 宇宙」の3本だろう。

 直近5年の成績では(6)「eMAXIS Neo 宇宙開発」と(7)「SMT MIRAIndex 宇宙」が双璧。かつ低コストであることも魅力だ。ただしこの2本は、一般的なインデックス投資信託とは全く異なる。リスクはアクティブ投資信託と同等か、より高めであることは理解しておこう。プロの間では、(2)「東京海上・宇宙関連株式ファンド」を推す声が多い。投資先のバランスがよく、1年・3年・5年のどの期間で見ても成績良好なことが評価されている。

「宇宙・防衛」は、息の長いテーマとなりそうだ。浮き沈みが激しいテーマ型投資信託の中では、相対的に値動きも安定している。とはいえテーマ型の宿命として、今後の状況次第で、成績が急落する可能性は否定できない。買う場合は、投資のメインではなくプラスアルファの位置づけで、資産の一部にとどめるのが得策だ。また、購入後も成績の動向をしっかりウォッチしよう。

ダイヤモンド・ザイ NISA投信グランプリとは
ダイヤモンド・ザイでは1年に1回、「NISAで買える本当にイイ投資信託」を部門別にランキングし、上位のファンドを表彰している。人気や知名度ではなく、データを最重視した完全実力主義のアワードだ。「1.どれだけ上がったか(上昇率)、2.どんな時も下がらない(下がりにくさ)、3.ずっと優等生(成績の安定度)」の3つの独自基準で評価を行う。また、非常に人気があり多くのお金を集めているにもかかわらず成績が振るわない投資信託も、「もっとがんばりま賞」として発表している。

<ダイヤモンド・ザイNISA投信グランプリ2025>
[2025年]受賞投資信託30本一覧

日本株総合部門
日本中小型株部門
米国株部門
世界株部門
新興国株部門
リート部門
フレッシャー賞
もっとがんばりま賞
(番外編)インデックス型「最安ランキング」
▼当グランプリの「選定基準」はこちら⇒https://diamond.jp/articles/-/363017

本記事は2025年11月26日時点で知りうる情報を元に作成しております。本記事、本記事に登場する情報元を利用してのいかなる損害等について出版社、取材・制作協力者は一切の責任を負いません。投資は自己責任において行ってください。