もうAIがあるから、細かい知識は何も覚えなくていい、ひたすらプレゼンだけやっていればいい、グループワークだけやらせればいい、ということにはなり得ません。AIが出れば出るほど、ちゃんとした知識がないと、まともに会話もできないですからね。話し合いのベースになる知識をちゃんと付けてあげられない学校は論外ですね。
もちろん、どこの学校であっても英語力を付けよう、AIがやるにしてもちゃんと知識をつけようみたいなことを言ってらっしゃるんですが、実際にすごくよく見てみると、全くやっていないっていうのが分かるんです(笑)。
例えば、ネイティブの先生。英会話スクールから派遣してもらって、その時間だけいてもらって、日本人の英語の先生とは全く連携していない学校は少なくありませんからね。
――それをどうやって見抜けばいいんですか?
大体、職員室が別です。スペースによりますけど、非常勤講師用の待機室がある学校って常勤の先生方とのコミュニケーションがあるとは言えないですよね。
職員室の座席を見て、日本人に混じって専用の机があるとか、ネイティブなんだけど実は日本語が話せてホームルームにもやってくるとか、担任をやっているとか、学校説明会の席上にも一緒にいるような学校だったら安心できると思います。
要は外国からのお客さんではなく、日本人の先生と同じように教員団のひとりとして力を尽くしているのであれば、学校の本気度が知れるのではないでしょうか。そういう学校はネイティブでも10年、20年と勤続されています。ネイティブが定着するかどうかって、意外と大きな問題なんですよ。
付け加えるならば、説明会に男性教員しか出てこない学校も要注意です。女性の先生方が男性と一緒に互角に働いているかどうかも大事です。男子校であっても女性の先生が普通に担任をやっている時代です。
開成や麻布は説明会に女性の先生が結構、出てきますね。早稲田の教頭先生は女性です。ましてや、女子校なのに壇上に立つ先生が全部男性というのはどうなのかなぁとは思いますね。







