スキマ時間にたった1分でできる
筆者独自の勉強法とは?

 それだけ勉強に時間をかけていると、中学3年間の学習範囲を、中2の時点で全て学び終えてしまいます。残りの1年間は、受験に向けた専門的な学習を重ねることができるわけで、最初に少し無理をしてでも「先取り学習」をするメリットの大きさを感じました。 

 塾でのテストの成績は 、先述した22位の後、7位にランクアップし、そこから継続的に1~2位を取れるまで伸びました。学校のテストでも、5科目500点満点の試験で安定して9割超を獲得。最高で493点を取ったこともあります。

「なぜそんなに勉強ができたのか」と聞かれることもありますが、中学レベルの学習範囲は基礎的な知識が多く、しっかり勉強すれば苦手は克服できますし、取りこぼしも減ります。

 そうした内容を、中1の最初から塾に通ってスタートダッシュを切り、その後も膨大な時間をつぎ込んで学んだわけですから、できるようになるのが自然なことかと思います。結局は、3年間という限られた期間の中で、勉強にどれだけの時間をかけたのかが勝負を分ける世界なのです。

 そんな塾漬けの時間の中でも、特に有効だった勉強法は「間違い直し」でした。

 さまざまな問題集や過去問を解き、解けなかった問題をコピーして切り抜いた上で、ルーズリーフの上部に貼りつけます。その下に正解を書き込み、なるべく答えを見ないようにしながら、塾への移動時間や休み時間に問題を眺めて再考します。

 そして、解けるようになった問題は外していく。日々たくさんの問題を解いていく中で、やるべきことはこの難問集に入っているルーズリーフをゼロにすること。それだけで解けない問題がなくなっていくのです。