やるべき案件については、相手ともしっかりと時間を取り、集中して目的を果たしていくように動きます。簡単に言えば、自分が手がける案件については必ず結果を出すという意識が非常に高いです。
さらに大切なのは、「やらなきゃいけないこと」をやる時間も、いかに楽しい時間にできるかどうかです。
ドイツ人は真面目な性格をしていますが、日本人のようにしかめっ面で集中することはしません。自分の機嫌を取りながら、楽しみながら取り組むことが、本当の成果につながると思っています。
そのため、日本人からすると、「そこまでこの人との話に時間を取る?」と感じるほどゆとりを持って約束をし、時間を割いたりします。
1時間の話し合いを予定している場合、前後で30分から1時間ずつ時間を取るなど、ゆったりとした時間の組み方をします。
この時点で「やらなきゃいけないこと」は最初の10分の1に減っています。
焦ってがむしゃらに予定を入れる必要はもうないのです。
どうしたら「結果を出せるのか。目的を果たせるのか?」から離れず、余裕を持って取り組むことで、結果的に成果が出てくるようになります。
自分が思っているよりも
「重要なタスク」は少ない
短い時間で生産性を上げるためには、山のような仕事や課題のなかから、本当に成果につながることを探り当てないといけません。
そのためには、自分でやるべきことを選ぶという主体性が必要になります。
ドイツ人は「自分軸」をとても大切にしています。人からどう見られるかということに興味を抱きません。
仕事中だったら「これは自分の仕事の目的達成につながるか」を見極めるし、プライベートの自由時間なら「自分が幸せかどうか」「自分がやりたいかどうか」に焦点を当てています。
だからこそ、成果につながらないと思ったものは、どんどん捨てていきますし、逆に自分のためになるものを選び取るようにしています。
社内の人や家族から「いい人に見られたい」と思って行動していると、「やらなきゃいけないこと」はどんどん積み重なっていきます。そのなかに、自分の成果につながることやあなたを幸せにすることは、どれくらい入っているでしょうか。







