開智所沢と栄東―埼玉2大人気校の動向

 11日は、CからBランクに上がった開智所沢[特待A](790人・12.2倍)が高倍率にもかかわらず微増傾向となっている。BからCランクに下がった開智[創発クラス(特待A)](700人・7.9倍)は志望者数が少ないものの、9月の減少傾向から10月は微増に転じた。Fランクの開智未来[探究2](26人・1.1倍)は志望者がごく少ないものの上向いている。

 11日[A日程](1337人・2.3倍)から名称変更された栄東[II(難関大)]は、BからCランクに下がったが、競争状況は前年並みを保ちそうだ。埼玉栄[3回]は、Eランクの「医学」(168人・1.6倍)は1割減だが、Fランクの「進学」(59人・1.6倍)は7月・9月の大幅減から一転して1割半増となっている。志望者数が少ないものの「難関大」(122人・1.6倍)も増加傾向にある。

 11日午後は、BからCランクに下がった開智[算数特待](655人・12.4倍)が24年2.8倍から大きくハードルが上がったものの微増傾向にある。DからCランクに上がった開智所沢[算数特待](735人・26.3倍)は6割減と大きく緩和している。24年の2倍からハードルが上がりすぎたのだろう。EからFランクに下がった開智未来[算数特待](30人・2倍)は志望者が少ないものの前年並みとなっている。いずれもEランクの埼玉栄[4回]は、「難関大」(140人・1.6倍)が4割増、志望者数が少ない「医学」(144人・1.6倍)は大きく増加傾向にある。

 12日には、埼玉唯一のAランクとなる栄東[東大特待]があり、志望者数が微減傾向の「4教科型」(184人・2.3倍)と志望者数がごく少ないものの増加傾向にある「算数1教科型」(13人・6.5倍)の入試区分がある。Dランクの開智[2回](940人・3.6倍)は微増となっている。一方で、EからDランクに上がった開智所沢[2回](1023人・4倍)は、7月・9月の増加基調から一転して10月は1割強の減少に。埼玉でこの倍率はやはりハードルが高いといえそうだ。

 12日午後の開智未来[T未来](55人・1.7倍)はEからFランクに下がったこともあってか、志望者数は少ないながらも増加傾向にある。開智未来では、募集人員120人を3つのクラス(T未来、未来、開智)に分けている。

 13日の埼玉栄[5回]はいずれもEランクの志望者数の少ない「医学」(67人・1.5倍)と「難関大」(77人・1.5倍)が大幅増と減少傾向に分かれた。Fランクの「進学」(60人・1.5倍)は4割半増となっている。14日はFからGランクに下がった開智未来[2回](44人・1.6倍)が前年並み、15日はCランクの開智[特待B](673人・2.2倍)が1割減&開智未来[開智併願](408人・1.3倍)が少ないながらも志望者数は3倍増、DからCランクに上がった開智所沢[特待B](743人・3.7倍)が3割半下げている。16日は[B日程]から名称変更したCランクの栄東[III(難関大)](649人・2.1倍)が2割強減となり、2倍を維持できるかという状況だ。