新型プレリュードの開発は、意外な形で始まった
1980年代に「デートカー」として人気を博したホンダ「プレリュード」が、なんと24年の時を超えて令和に復活した。歴代プレリュードは、アコードをベースにしたスペシャリティクーペだったが、新しいプレリュードは、アコードではなく、シビック TYPE-Rベースになっている……というのは、前回の試乗記でご紹介した通り。
24年ぶりに復活した、ホンダ「プレリュード」 Photo by F.Y.
今回、お話を伺ったのはプレリュードのLPL(Large Project Leader)、つまりプレリュードの開発チームのリーダーである山上智行さん。山上さんはプレリュードの前はシビックe:HEVを担当していたという。
なぜ今、このタイミングでプレリュードが復活したのか。開発プロジェクトはどのように始まったのか?山上さんに詳しく聞いていこう。
右側が山上さん。プレリュードの前はシビックe:HEVを担当していたとのこと Photo by AD Takahashi
フェルディナント・ヤマグチ(以下、F):まず、最初に伺いたいのは、「なぜ、いまプレリュードなのか?」ということです。プレリュードの復活は実に24年ぶり。ほぼ四半世紀の時を経て、唐突にプレリュードが戻ってきた。なぜいまなのですか。
本田技研工業 四輪開発本部 完成車開発統括部 LPL室 LPL チーフエンジニア 山上智行さん(以下、山):世の中から見ると「プレリュードが24年ぶりの復活」という風に見えると思うのですが、社内の話をすると、実はそうじゃないんです。







