ポピュリズム政党の台頭は
孤独の問題と切り離せない
『令和ひとりカルト最前線 サバイバリズム時代の生存戦略』(真鍋 厚、現代書館)
2025年夏の参議院選挙における参政党をはじめとするポピュリズム政党の拡大は、孤独の問題を避けては説明できないところがある。なぜなら「自分が疎外され、無視されていると感じているとき、誰かが『あなたの姿が見えるし、声が聞こえる』と言ってくれたら、その約束に魅力を感じるのは無理もない」(同前)からである。
これはポピュリズム政党だけでなく、陰謀論コミュニティなどにも通じる話だ。
そこにおける所属感、居場所、デモや集会などの集団行動による同調性が心理的なストレスを低減させ、安心感をもたらす。とりわけシュプレヒコールや本音で長時間会話ができる機会は、自尊感情を回復させ精神的な高揚を引き起こす。
ディープ・ステートのような存在が虚構であったとしても、自分たちの身に差し迫った危機を見出した者たちは、その危機的な臨場感の中で同志的なつながりを持つのである。慢性的な疎外感の解消、コミュニティへの切実な欲求が陰謀論を介して充足されたとみることもできるだろう。







