1、視線の変化
目をそらす、あるいは逆に過剰に目を合わせようとする(「うそをついていない」と思わせたい)、視線が左右に泳ぐ、特定の方向に偏る(記憶ではなく創作している可能性)。

2、身体の動き
手や足を頻繁に動かす(落ち着きのなさ)、顔や首を触る(不安や緊張のサイン)、姿勢が不自然に硬直する、あるいは逆に過剰にリラックスして見せようとする。

3、言語的な特徴
質問に対して答えが回りくどい、あるいは詳細すぎる説明(信憑性を高めようとする)、「ええと」「たしか」「まあ」などの曖昧な言い回しが増える、否定の言葉が多くなる(「そんなことしていません」「絶対に違います」など)。

4、沈黙やタイミングのズレ
質問に対する反応が遅れる(答えを作っている)、会話のテンポが不自然になる(急に早口になる、逆に間が長くなる)。

5、感情のズレ
表情が言葉と一致しない(「嬉しい」と言いながら顔がこわばっている)、過剰な防衛反応(怒る、話題をそらす、逆質問する)。

何気ない会話のなかから
矛盾点を拾い上げる

 異変を感じたら、次のことを試してみよう。

1、質問の深掘りや別の角度から質問をする
「この件について、もう少し詳しく教えてください」などと再確認し矛盾を引き出す。

2、数字・証拠・事例を求める
「それを裏づけるデータを教えてください」などと要求する。

3、沈黙を活用する
あえて黙り、相手の不安を利用して話を引き出す。

 リエゾン(編集部注/外国大使館と警視庁との連絡役)をしていたとき、某国大使の動きが問題になっていた。

 そこで、普段からプレゼントするなどある程度親しくなっていたフィリピン人ドライバーのロベルト(仮名)に声をかけた。

勝丸:ロベルトさん、昨日の午後、大使はどちらに向かわれましたか?

ロベルト:(一瞬目をそらし、鼻を触る)ええと……銀座のレストランです。会食でした。

勝丸:(軽くうなずきながら、視線を外さず)銀座ですか。何時ごろに出発されました?

ロベルト:(目が泳ぎ、周囲をキョロキョロ見回す)たしか……午後2時半くらいだったと思います。

勝丸:ふむ。レストランの名前は?

ロベルト:(口元に手をやりながら)名前は……ちょっと、忘れました。よく行くところです。