難易度の高いタスクはせず
次の作業のためにととのえる

 どちらの方法も、次の作業に向けて心身ともにリフレッシュできる優れた選択肢です。短い時間だからこそ、無理に何かを成し遂げようとせず、意識的にリセットの時間として活用することが大切なのかもしれません。

【1】15分の昼寝をする

 12時から15時の間に30分ほどの隙間時間ができたら、私は必ず15分の昼寝をするよう心がけています。方法は実にシンプルです。20分のタイマーをセットし、目を閉じるだけ。たったこれだけのことですが、その効果は絶大なのです。

 この習慣には確かな科学的根拠があります。西野精治氏の著書『スタンフォード式 最高の睡眠』(サンマーク出版)をはじめ、厚生労働省が策定した「健康づくりのための睡眠指針2014」においても、15~20分の昼寝が推奨されているのです。

 さらに興味深いのは、アメリカ航空宇宙局(NASA)が実施した研究結果でしょう。26分間の昼寝を取ったパイロットは、昼寝をしなかった場合と比較して、認知能力が34%、注意力が54%も向上したと報告されています(※1)。これほど明確な効果が実証されているにもかかわらず、「それでも昼寝は控えるべきだ」と主張する方がいらっしゃるなら、ぜひその理由をお聞かせいただきたいものです。

 しかし、「言うは易く行うは難し」ということわざの通り、昼寝の実践には2つの大きな壁が立ちはだかります。

第1の難所:職場での仮眠場所の確保

 まず直面するのが、出社時における仮眠場所の問題です。周囲の視線が気になって、自席での昼寝に抵抗を感じる方も多いことでしょう。特に、クライアント企業に常駐している場合は、その難易度はさらに跳ね上がります。

(※1)Mark R. Rosekind, et al.(1994)Crew factors in flight operations IX: Effects of planned cockpit rest on crew performance and alertness in long-haul operations.