地元・福岡が根強い人気
半導体、コンサルも上昇
九大のランキングでは、1位が九大病院、2位が九州電力、3位が九大、4位が三菱重工業、5位がJapan Advanced Semiconductor Manufacturingだった。
最大の特徴は、九大病院が突出している点だ。2位以下を大きく引き離しており、九大が医療・研究人材の一大供給源となっていることが分かる。加えて九大も上位に入り、大学・病院というアカデミアと医療の内部循環の構造を形成している。研究志向や専門職志向の強い人材が多いことを示している。
2位には九州電力が入り、福岡市、福岡県、JR九州、西日本鉄道といった地元自治体やインフラが複数ランクインしている点も特徴的だ。九州という広域ブロックを支えるエネルギー、交通、行政が安定した就職先として評価されている。
一方で注目されるのが、半導体関連企業の存在感だ。Japan Advanced Semiconductor Manufacturing(台湾の半導体メーカーTSMCの子会社)やマイクロンメモリジャパン、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリングがランクインしており、九州が「シリコンアイランド」として再び注目を集めている状況が反映されている。製造拠点の集積だけでなく、研究開発人材の受け皿として九州が機能し始めているようだ。
製造業全体を見ても、三菱重工業、トヨタ自動車、日産自動車、日本製鉄、日立製作所といった日本の基幹産業を担う企業が幅広くランクインしている。自動車、重工、鉄鋼といった分野が、半導体と並び九州経済を支える柱であり続けていることが分かる。
阪大や神大と同様、NTTドコモやNTTデータ、アクセンチュアといったIT・コンサル系企業も一定の存在感を示している。製造業やインフラを基盤としつつ、デジタルやコンサル分野へも進路が広がっている。
*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。
2025年春の大学別の主な就職先。上位20位以内の企業・団体を掲載。就職先名称は原則としてアンケート調査時点の各大学の回答による。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。大学院修了者を含む(調査/大学通信)









