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「名前をド忘れする」「スマホをダラダラ見て集中力が落ちた」。そんな脳の衰えに対し、スマホが脳を退化させるという意見が目立つようになった昨今。しかし、認知症専門医の内田直樹氏は、スマホ依存の正体であるドーパミンの「報酬設計」さえ変えれば、スマホは最強の予防装置になると断言する。その理由とは?※本稿は、認知症専門医の内田直樹『脳にいいスマホ 認知症をスマホで予防する』(サンマーク出版)の一部を抜粋・編集したものです。
スマホは日々の使い方次第で
いいモノにも悪いモノにもなる
脳によくないスマホの使い方は4つ。「使わない」「受動的に使う」「限定的にしか使わない」「学ばない」という姿勢です。こうした使い方では、スマホを「宝の持ち腐れ」にしてしまうばかりか、『スマホ脳』(新潮新書)が警告するような悪影響さえ受けかねません。
しかし、逆に言えば、「積極的に使う」「能動的に使う」「多様に使う」「学び続ける」ことで、スマホは認知症予防の強力な味方になるのです。
『スマホ脳』で警告されたドーパミンのワナとは、「SNSの通知」や「ゲームのイベント」といった、「受動的」で「予測不能」な小さな報酬が、「即時的」に脳に与えられ続けるということでした。
脳は「最小の努力」で「最大の興奮」を得ることに慣れてしまい、結果として、深い集中や忍耐よりも目先の快楽を優先するようになり、注意が分散し、意欲が不安定になる――この指摘は事実であり、私も全面的に同意します。
しかし、ドーパミンそのものは悪ではありません。







