そして、悪い結果となります。敏感ゆえの生きづらさがあります。

「感じやすい」という特性は、相手の状況やまわりの状況を上手に把握し、気配りや差配ができるという利点もあります。

 問題は、小さなこと、ささいなことをいつまでも引きずってしまうことです。

 まず、「敏感なこと」は大事なこと、意味あること、役に立つことでもあるととらえられるようになる。そうすれば、ちょっとしたことでいつまでも傷ついたり、悩んだりすることが少なくなっていきます。

心理分析家にでもなったつもりで

「敏感さん」の長所を挙げてみましょう。

 共感力が高い、人の痛みがわかる、細かいところによく気がつく、リスク管理能力が高い……ほかにもまだたくさんあると思います。

 提案したいのは、たとえば、何かイヤなことをいってくる無神経な人に対し、ビクビク、オドオドするのではなく、心理分析家にでもなったつもりで考えてみるのです。

「うーん、この人はなぜこんなイヤなことをいうのかな?」

「もしかしたら、この人にはこんな本音が隠されているのでは?」

「さては、この人は何か恐れていることがあるんじゃないかな?」

 ……といった客観的な視点、第三者的な視点から目の前の状況をながめること。

 これができたなら、いたずらに気にしすぎたり、傷ついたりせず、問題を解決する方法も見えてくるのではないでしょうか。

 物事をメタに見ることができる能力は、うまく活かせば仕事、人間関係、人生をよりよくする強力な武器になります。

他人とはそうわかり合えないと心得る

 日々の「なぜだ?」「おかしい!」「許せない!」から解放されるには、

「受け流す」

 という技術も必要です。

「流す」のではありません。相手のいうことを「受けて」から、「流す」のです。

 大事なポイントは、次の二つです。

(1)相手とは「そうわかり合えない」ことを大前提にする
(2)だから、相手のいうことにすぐに「反応」しない

 人の顔がみな違うように、考えも同じではありません。