「家事も育児も手伝ってくれるので、良い夫だと思います。でも、イライラしている時は本当に、何をしていても見てるだけで腹が立つんです。家事をやってくれているのに『なんで今やるの?』と手際の悪さが気になったり。身体の調子も悪いし、もうどうしようもなくて、なんだか夫が全て悪いような気がして、それで叩いてしまったりもして」

 弘子さんは両親と兄2人の5人家族。

「家庭環境は良くなかったと思います」

 弘子さん自ら話し出しました。

「母がとにかく精神的に不安定で。病気か、あるいは発達障害だったのかもしれません」

 突然怒り出し、怒鳴り始めることが多かったそうです。

「お父さんはお母さんの事を止めてはくれなかったんですか?」

 私が尋ねると、

「父はほとんど家にいなかったような気がします。忙しかったのかもしれないけど、寄り付かなかったのかもしれませんね。ああ、でも父と母と3人で食事をしている時に、やっぱり母が怒り始めて、父が席を立った事は覚えてます」

 機嫌がいい母親と一緒に出かけても、途中でいきなり怒り始めて、置いていかれた事もあったそうです。

「泣きながら家に帰ったのを覚えてます。小学校2年生くらいかな」

 母が機嫌が良い時はまれで、一緒に遊んでもらった記憶もないし、誉めてもらった記憶もないとのこと。

怒りをぶつけられるのは
夫に甘えているから

 心理テスト結果からは、自己否定感が強く、人からどう見られるか過剰に気にしてしまう、感情の抑圧が強く、人に本音を話せない、愚痴や弱音を吐けずに自分の中に抱え込む傾向も認められました。健一さんにだけは心を許しているため、甘えと依存の対象になっています。外で頑張り過ぎてしまい、弱音も吐かずに抱え込む事の疲れが、生理前のイライラを増幅させていると考えられます。

「確かに、会社でもずっと人の顔色を窺っている気がします。『なんか変な事言っちゃったかな』『怒られないかな』とか、『嫌われちゃったんじゃないか』とかも思います」

「それじゃあ疲れますよね。それがイライラの原因なんだと思いますよ」