コラーゲンを摂取しても
肌はプルプルにならない

 私たちが日常使っている革製品の革は、動物の皮膚を処理して細胞部分を取り除き、その周りにあるコラーゲンだけにして押し固めたものです。

 皮膚にコラーゲンが多いのは身体全体を包み込んで支えなくてはいけないからです。当然のことながら、身体が大きくなると、それを支えるには丈夫な皮膚が必要になります。

 ネズミを使って体重と皮膚のコラーゲン量の関係を調べた研究から、体重増加に合わせてコラーゲン量も増えていくことが分かっています(注1)(図2-4)。

図表:体重と皮膚のコラーゲン量同書より転載
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 細胞の接着というコラーゲンの働きを考えると、これは納得できる変化です。体重の増加に負けないよう、コラーゲン量を増やして皮膚の細胞どうしの接着を強め、丈夫にしているわけです。

 このように身体が大きくなると皮膚のコラーゲン量も増えるわけですが、そうなった時の肌はプルプルでしょうか。大人と赤ちゃんの肌を思い浮かべればそうでないことは明らかです。

 もっと極端な例としてゾウの皮膚を考えてみてください。あの大きな身体を支えるにはかなりのコラーゲンが必要です。そして、その肌はご存じのとおりです。

 これでわかるように、コラーゲンのいっぱい入った料理を食べれば皮膚のコラーゲンが増えてプルプル肌になるということはありません。食べたものがそのまま身体に一部になることはありませんし、もしコラーゲンが増えてしまったら、プルプルではなくゾウのような肌になるのです。

(注1)H. Sobel, H. A. Zutrauen & J. Marmorston, (1953) Arch. Biochem. 46, 221-231.